リモートワークと出社を繰り返すハイブリッドな働き方において、最も重要なのは「機動力」です。 硬い革靴では、フットワークはどうしても重くなる。かといって、派手なハイテクスニーカーでは品格が損なわれる。
私たちが求めているのは、ジャケットスタイルを邪魔せず、それでいてクリエイティブな足取りを支えてくれる一足です。 私が実際に履き潰し、また買い直したくなるほどの信頼を置いている3つのモデル。これらはもはや、足元のガジェットと呼ぶべき存在です。
New Balance (ニューバランス) CM996 グレー
「知的である」というスタンスを纏うグレー
スニーカー界のスタンダードでありながら、決して陳腐化しない奇跡の一足です。 特にこの「グレー」という色は、ニューバランスにとって特別な意味を持ちます。白でも黒でもない、ニュートラルで知的な色。
私が996を選ぶ理由は、そのシルエットの細さにあります。 ボテッとしたスポーツシューズとは異なり、つま先にかけてシュッと細くなるフォルムは、細身のスラックスやテーパードパンツと抜群に相性が良いのです。
C-CAP搭載のミッドソールは、一日中歩き回った後の疲労感が全く違います。 「スティーブ・ジョブズも愛した」という文脈も含め、これを履くことは、機能美を理解しているという無言のメッセージになります。
On (オン) Cloud 5 (All Black)
スイス発、雲の上を歩くエンジニアリング
もしあなたが「ミニマリスト」を自称するなら、スイス生まれの『On』は避けて通れません。 その中でもベストセラーである『Cloud 5』のオールブラックモデルは、ビジネスユースの最適解です。
最大の特徴は、ゴム紐による「スピードレーシングシステム」。 靴紐を結ぶ必要がなく、スリッポンのように一瞬で脱ぎ履きができる。この0.5秒の短縮が、忙しい朝や空港のセキュリティチェックでどれほど快適か。
そして、その名の通り「雲(クラウド)」のようなクッション性。 デザインは極めて未来的でノイズがなく、テック系のセットアップや機能素材のスーツに驚くほど馴染みます。 「走れるビジネスシューズ」として、これ以上の選択肢を私は知りません。
Cole Haan (コールハーン) GrandPro Tennis Sneaker
革靴の顔をした、羽のような軽さ
「今日は少しカチッとした打ち合わせがあるけれど、革靴は履きたくない」。 そんな日の切り札が、アメリカの老舗ブランド、コールハーンのグランドプロです。
見た目はクラシックなレザーのコートシューズそのもの。 しかし、手に持った瞬間、そのあまりの軽さに誰もが驚愕します。片足約250gという軽さは、履いていることを忘れるほど。
上質なレザーのアッパーは、履くほどに足に馴染み、鈍い光沢を放ちます。 余計な装飾を削ぎ落としたデザインは、スーツに合わせても違和感がなく、むしろ「あえてハズしている」ような熟れた印象を与えてくれます。 見た目はトラディショナル、中身はハイテク。このギャップこそが大人の余裕です。
靴が変われば、行き先が変わる
足元が軽くなると、不思議と「一駅歩いてみようか」という気分になります。 その何気ない散歩の中に、新しいビジネスのアイデアや、美しい風景との出会いが隠れているものです。
BASE KENTが提案するスニーカーは、単なるカジュアルダウンではありません。 あなたの行動範囲を広げ、思考を活性化させるための投資です。
明日の朝は、革靴を磨く代わりに、機能美溢れるスニーカーの紐(あるいはゴム)を締めてみませんか? きっと、いつもより遠くへ行けるはずです。

