バックパック選びで私が最も重視するのは、「自立すること」と「余計な装飾がないこと」です。 床に置いた時にくたりと倒れる姿は美しくないですし、ロゴが主張しすぎる鞄はビジネスの場にふさわしくありません。
これから紹介するのは、まるで建築物のように構造が美しく、背負う人の所作までスマートに見せるツールたちです。
Aer(エアー) City Pack Pro
「移動するデスク」という最適解
サンフランシスコ発のAerは、現代のテック系バックパックの頂点と言っても過言ではありません。 中でもこの『City Pack Pro』は、容量とサイズ感のバランスが絶妙です。
24Lという容量は、PCとガジェットに加え、一泊分の着替えも余裕で収納できます。 特筆すべきは、その収納レイアウト。ガジェット用ポケットが細分化されており、ポーチを使わずともケーブルやマウスが定位置に収まります。
そして、床に置いた時にスッと自立する。 クライアントとの打ち合わせで、足元に置いた鞄が凛と立っている姿は、それだけで信頼感を生みます。 バリスティックナイロンの強靭な質感は、ラフに扱ってもへこたれず、私のハードな移動を支え続けてくれています。
WEXLEY(ウェクスレイ) STEM BACKPACK
視覚的ノイズを削ぎ落とした「盾」
「背負う」というより、「着る」感覚に近いのがWEXLEYです。 ベルギー発のこのブランドは、防犯性とミニマリズムを極限まで追求しています。
外側にはジッパーの引き手すら見えません(隠されています)。 一枚の布で覆われたようなソリッドな外観は、スーツにもTシャツにも合う不思議な親和性を持っています。 背面には隠しポケットがあり、財布やパスポートを背負ったまま出し入れできるため、海外出張でもスリを気にする必要がありません。
スキミング防止機能(RFIDプロテクション)も完備。 都市というジャングルを生き抜くための、美しき「盾」。それがこのSTEM BACKPACKです。
Bellroy(ベルロイ) Transit Workpack
境界を飛び越える、容量の魔術師
「仕事の後にジムへ」「金曜の夜からそのまま空港へ」。 そんなアクティブなスケジュールを持つ方には、Bellroyが最適です。
オーストラリア生まれのBellroyは、元々財布メーカーだけあって「薄く収納する」技術に長けています。 このバックパックは、メイン収納とは別に独立したPCスペースがあり、空港の保安検査場でもスムーズにPCを取り出せます。
丸みを帯びたデザインは、荷物をパンパンに詰めても「詰め込んでいる感」が出ません。 内側のストレッチポケットにはシューズやボトルも収納可能。 「Workpack」という名の通り、遊び道具を隠し持ちながら、涼しい顔でビジネスをこなす。そんな二面性を許容してくれる懐の深さがあります。
背中は、生き方を語る
良いバックパックに出会うと、フットワークが軽くなります。 「これ一つあれば、どこでも生きていける」という安心感が、新しい場所へ向かう勇気をくれるからです。
BASE KENTが選ぶ鞄は、単なる荷物入れではありません。 あなたの挑戦を背後から支え、世界を拡張するためのパートナーです。
さあ、古い鞄を置いて、新しい相棒と出かけましょう。 必要なものは、すべてその背中に詰まっています。

